あなたは本当に頼れる親?頼れる親になる、「言い換えの習慣」
唐突ではありますが、1つ質問です。
もし、ある日子どもが、「学校を休みたい」と言い出した時、あなたならどう答えますか?
子「今日は学校に行きたくない・・・」
母「どうしたの?」
子「ちょっと気分が悪いから・・・」
母「そっかぁ、でも学校はできるだけ頑張っていこうね。休んだら授業も遅れるし・・・」
子「・・・わかった」
なんて、会話は日常的によく交わされます。
子どもが、本当に体調が悪いといった理由がない限り、できるだけ学校に行かせようと説得を試みるのが親というもの。
ただ、実はここで、1つだけ注意が必要。
それは、「学校に行きたくない」は、子どものSOSかもしれないことです。
もしかしたら、授業について行けず面白くないのかもしれない。
友達とケンカしたかもしれませんし、いじめにあっている可能性だってある。
でも、親が「何か学校であったの?」と聞いても、子どもは「特に何もないけど、しんどくて・・・」と本音を隠してしまうもの。
子どもは小さくても、親に頼らず「自立した存在でいたい」と思っています。
あなたも、子どもを「子ども扱い」したことで、子どもに怒られたことはありませんか?
でも本当に困ったときは、親も子どもに頼って欲しいと思いますし、子どももできることなら親に相談したいもの。
ただ、そのためには普段から、親が子どもにとって「頼れる存在」であることがとても大切です。
▼「子どもが頼れる親」の条件とは?
子どもが「頼れない親」は、普段から次のような言葉を使っています。
「今、忙しいから後でね」
「いいから黙って、やりなさい!」
「◯◯は(宿題は)、やって当然でしょ?」
あなたはどうですか?
誰もがよく使ってしまうこれらの言葉。
なぜ、マズイのかというと、どれも子どもの主張を聞いていない返事だからです。
子どもが、何か意を決して悩みを打ち明けようとしたのに、「後でね」と言われると、本人は「頑張って言い出したのに聞いてくれないんだ・・・」と思ってしまいます。
「◯◯しなさい」「当然」も同じで、本人のことばを聞いていない。本人がどんな考えであっても、やりたくない理由は、問答無用で認めないと言っているようなもの。
いつも、こういった言葉を投げかけられると、子どもは親のことを自分の理解者でないと判断し、頼れなくなってしまうのです。
では、何をすれば頼れる親になるのでしょう。
▼「頼れる親」に必要なもの
答えは、「質問」することです。
例えば、「後でね」ではなく、「後でも大丈夫?」
「◯◯しなさい!」「◯◯して当然」ではなく、「◯◯しなくて、大丈夫?」
と、聞く。
親は、こどもの話を聞くと、ついすぐに自分の持っている価値観をアドバイス代わりに「ビシッ」と言ってしまい勝ちです。
でも、そこは一呼吸だけ我慢。
「言い切り」を「質問」に変えるだけで、本人は自分の意思を尊重してもらえていると感じられるのです。
今日から、意識してみてくださいね。
<参照>子育ては心理学でラクになる(主婦と生活社 Daigo著)
教育ライター 秋田英明
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