赤ちゃんの夜泣き対策法~なぜ夜泣きする?~睡眠医学でスパっと解決~

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赤ちゃんが夜泣きして辛い。

泣きやまそうとあやしても、なかなか寝ついてくれない。

家事に仕事に疲れているけど仕方がなく、だっこしたり散歩したり。場合によっては車でドライブしてみたり・・・。

そんな赤ちゃんの夜泣き対策に大変な思いをされているママ・パパも多いのでは?

 

実は誰より僕自身がこのところ10ヶ月の子どもの夜泣きに悩まされている。

夜中に40分~50分ぐらいごとぐらいに何度も何度も起きて泣く。

その度に妻が起きるので、僕も放っておくこともできず起きる。

これが毎日続くとさすがにしんどいぞと・・・。

 

なんとかならないかと、本を読みながら日々試行錯誤しているのですが、まさに今困っているというママ・パパの皆さんのためにも効果があったものをご紹介したい。

 

▼そもそも、夜泣きって何に泣いているの?

夜泣きの原因というと、夜お腹がすく、暑い、寒い、歯がはえて気になるといった、日常生活できになる点が思い浮かぶかもしれない。

しかし、夜泣き専門保育士の清水悦子氏は、著書『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド(かんき出版)』の中で、「睡眠医学の成果で人の睡眠についての研究が進むにつれ、夜泣きには、赤ちゃんの眠りの仕組みは心の発達といった、生物としての根幹が関わっている」という。

睡眠医学によると、夜泣きの大きな原因は、1「体内時計」と2「寝かしつけの習慣」の2つによるようだ。

 

今回は、ひとまず1「体内時計」についてお伝えしよう。

 

▼体内時計ってどんな仕組み?

大人も赤ちゃんにも体の仕組みとして、朝起きて夜寝るといった生活リズムをつくる時計がある。このリズムが正常に働くことで、決まった時間に寝て、決まった時間に起きるといった規則正しい生活を送ることができる。

 

ところが、困ったことに、体内時計があるからといって、誰もがいつも規則正しい生活を遅れるわけではない。夜更かしして朝起きられないなど、不規則な生活をおくってしまったことは誰もが経験したことがあるだろう。

 

実は、地球が24時間で一周するのに対して、体内時計は平均24.5時間で設定されている。私達大人も含め、人は毎日30分ずつ生活がずれるように作られているのだ。例えば今日7時に起きて21時に寝たのなら、翌日は7時30分におきて21時30分に寝る。

またさらにその翌日は8時に起きて22時に寝る。といった具合。それを繰り返す内に、昼夜逆転したりと、生活のリズムがずれてしまう。

 

赤ちゃんが夜深く寝られないのは、多くの場合親が気づかない内に、赤ちゃんの体が夜なのか朝なのか混乱してしまっていることが原因だという。

 

しかし、私達が実生活で毎日時間がずれているかというと、そうではない。仕事や学校にいくために規則正しい生活を送ることができている。

 

あれ?毎日ずれるはずなのに、なぜ?と思わないだろうか。

なぜなら、人には体内時計を毎日リセットできる機能があるからだ。

 

▼赤ちゃんにぐっすり寝てもらうためにできること

 

ただ、その機能を働かせるためには、必ず毎日あることをしなくてはならない。

それは、「午前中に、日光にたくさんあたる」こと。

 

私達の睡眠は「睡眠ホルモン」とも呼ばれる「メラトニン」によって、コントロールされている。メラトニンが多く分泌されれば眠くなるし、抑制されればシャキっと目が覚める。

 

朝日光をたくさん浴びると、朝メラトニンが抑制され、夜になるとその分しっかりと分泌される。つまり、午前中に赤ちゃんがお外遊びや散歩をがんばれば、夜はぐっすり寝やすくなるというわけだ。

 

具体的な生活のイメージで言うと・・・

 

▼赤ちゃんがぐっすり寝るための生活法

 

◎朝は7時までに起こしてしまう。

いきなり抱っこすると、起きぐずりの原因になってしまう。カーテンを開けて日光をあびせて、「おはよう」と声をかけるイメージで。

 

◎午前中はお外遊びやお散歩にでる

パジャマと、一日を過ごすお洋服を変えると、活動と睡眠のサイクルがより分かりやすくなる。

 

◎お昼寝は生後8ヶ月ぐらいまでは2時間半程度。8ヶ月~3歳ぐらいまでは2時間程度

寝たいだけ寝させると、今度は夜に寝辛くなってしまう。せっかくのママ・パパの自由時間ではあるものの・・・、夜良くねるためにも時間になったら起こそう。

 

◎夜になったら、なるべく照明は暗めにしよう。

人間の体は、照明の光も太陽と勘違いして日中だと受け取ってしまう。携帯のライトや、パソコンのライトも同じだ。せっかく赤ちゃんが眠くなってきても、照明が明るければ眠気がさめて覚醒してしまう。夜遅くなるほど暗めにすることをこころがけて。また、白系よりもオレンジ系の照明のほうが、心を穏やかにしてくれる。

 

まずは、これだけでも赤ちゃんの様子が変わってくるはず。

自分の子どもの場合、まず朝カーテンをあけて日光をあててあげることで、起きぐずりが随分へった。

 

ちょっとずつの変化の積み重ねが大切だなぁと思いつつやってみているので、ぜひがんばって取り組んでみて欲しい。

 

また別記事でもコレは役に立った!というものもご紹介していきたいと思います。

 

<参照>

『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(かんき出版 清水悦子)

 

教育ライター 秋田英明

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