知らなかったでは済ませない。子どもの読解力を伸ばす「7つの習慣」
読書が苦手、嫌い。自分から本を読もうとしない。こんな子どもたちを、もっと読書好きにするにはどうすればいいのか・・・。
『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』(かんき出版)の著者ドナリン・ミラー氏によると、子どもの読解力を伸ばすためにできる「7つの習慣」があるという。
子どもに読書の楽しさを教えたい、本を読む子にしてあげたいと思うママさんパパさんは是非生活に取り入れてみてください。
【子どもの読解力を伸ばす「7つの習慣」】
◎1、親が勝手に読む本を決めない
親が自分の価値観で、良いと思う本や好きな本を読ませていませんか?どんなに良い本でも、人から押し付けられた本は面白いと思えず読書嫌いになる原因になりかねません。
◎2、「本人が好きなもの」に関する本を読む
つい、流行っている本や、課題図書など学校が推薦する本、塾で勧められた本などを読ませようとしていませんか?確かに、その中に良い本もたくさんあります。
しかし、本人にとって最も良い読書は、「良い本」をよむことでなく、「興味がある本」を読むこと。動物が好きなら、動物が出てくる物語を選ぶ。サッカーが好きなら、サッカー選手の伝記を選ぶ、といったことが大切です。
◎3、子ども自身が「楽しめるレベルの本」を選ぶ
読書が苦手な子であれば、年齢に関わらず、その子が楽しいと思えるレベルの本を選ぶことが大切。仮に小学6年生の子どもでも、本人が楽しいと思えるレベルが小学3年生程度の本であれば、まずそこからスタートすること。
そして、次の第4の習慣「「読めた!」という喜び、成功体験を与える」こと。
◎4、「読めた!」という喜び、成功体験を与える
「楽しめるレベルの本」を読むことで、子どもは「自分が本を読めた!」という成功体験を得られます。その成功体験が次の本を読むことの意欲となり、どんどん新しい本を読めるようになります。
◎5、一人一人の読書を大切にする
もし、あなたに子どもが2人以上いるのなら、一人一人の読書の仕方を大切にしてあげて下さい。
子どもによって、好きなものも違えば、読書が嫌いな理由も違います。一人一人に合わせた本を読ませてあげて下さいね
◎6、つまらない本は、読むのを辞める
本人が興味を持って、本人が選んだ本でもつまらない本に当たることもあります。そんな時でも、「せっかく買ったのだから、最後まで読みなさい」と言わない。
確かに、一度やり始めたことを最後までやり通すことも、子どもの生きる力を磨く上で大切です。でも、読みたくない本を読ませられることは、読書嫌いになる大きな原因。本選びを失敗する経験もまた、子どもにとって良書と出会うためのステップです。
◎7、たくさん読む
一度、本を読む楽しさを知れば、あとはどんどん読書の機会を作ってあげましょう。読めば読むほど、もっと難しい本や、知らない世界と出会えるのが読書の素晴らしいところ。
人生を変える1冊との出会いを応援してあげて下さいね。
ドナリン・ミラー氏とはアメリカ・テキサス州の国語教師で、「好きな本を」「年間40冊以上」読む授業で、多くの本嫌いで全然本を読まない子どもたちを大の読書好きにする成果をあげてきました。2010年にはテキサス州のベストティーチャー賞の最終選考にノミネートされるなど、その教育方法はたくさんの子どもと親たちに支持されています。
シンプルですが、意外とできていないことも多かったのではないでしょうか?
是非、日々の子どもとの会話に取り入れてみてくださいね。
‹参照›
『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』(かんき出版 ドナリン・ミラー著 高橋璃子訳)
秋田英明
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。