「優等生」の子どもは要注意?将来やりたいことが見つからない子になるかも?

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ココハグで勉強法もどんどん掲載していこうとしているのに、今回の記事はちょっと逆行!

子どもに勉強して欲しい親の気持ちと裏腹に、「優等生」はマズイぞ・・・という話。

 

「勉強をちゃんとする」、「親のいうことをキチンと守る」、「先生の話を素直にきく」といった、優等生の子どもって一見良いように見えませんか?

ところが、実は優等生の子は、親も本人も気づかない内に「やりたいことが見つからない大人」になる危険があるのです。

「やりたいことがあるんだ!」と頑張っている大人と、「うーん、やりたいことは特にないなぁ」という大人は何が違うのでしょう。

 

やりたいことと出会えるのは運次第だ。なんて考えももちろんあるでしょう。しかし・・・

 

▼「やりたいこと」と出会うために必要なこと

 

脳科学者の茂木健一郎さんは、こう言います。

「本当に大切なのは、ただ何かにのめり込むこと」だと。

 

どんな子どもも、最初は好奇心旺盛に色々なものに興味をもつものです。

そして、のめり込めばのめり込むほど、時間やエネルギーをかけはじめます。

 

ところが、困ったことに、子どもがのめり込めばのめり込むほど、それを見ている大人が

「学校の勉強をしなくてもいいのだろうか?」

「もっと、将来役に立ちそうなものに興味をもった方がいいんじゃないの?」

「宿題をする時間に当ててほしいんだけどな」

といった、不安を抱きはじめてしまうのです。

 

そして、ついうっかり、「学校の勉強もせずに」とか、「試験と関係ないことにのめりこんで」などと言ってしまうのです。

 

▼どうなる?やりたいことはやってはいけない。と思い始めた子ども

 

優等生の子どもは、実は自分のためよりも、親のために頑張ることができる一面を持つ子どもでもあります。親にそう言われたら、のめり込み始めたものを中断し、学校の勉強へと戻っていってしまうのです。

 

そして、何度も同じようなことを繰り返している内に、

「自分が楽しいことより、言われたことをやることが大切なのだ」

と思うようになってしまい、楽しいことをすることへ罪悪感を持つようになるのです。

 

脳科学者の茂木健一郎さんは、楽しいことの延長で「オタク」を目指すことが、「脳の最強のエンジン」だと言います。わかりやすく何かの役に立つわけじゃなくても、大好きなことを深堀りしている内に、関連する分野に興味がわいて自分から進んで学習することができるのです。

 

▼ただのチョウチョの観察1つにも大きな意味がある

 

例えば、茂木さんの場合脳科学の世界に入るきっかけは、チョウでした。

チョウが好きで生態について調べている内に、科学全般に興味がわき、「生命の起源」など、小学校のカリキュラムと関係のないテーマの本まで読むようになったそうです。

それから、アインシュタインの伝記に出会い科学者としての在り方に惚れ込んで自分も科学者になろうと決意されたと言われています。

 

やりたいことをできる大人は、楽しいことを最後までやらせてもらえた子どもといえるのですね。

 

もし、あなたの子どもが楽しいと思えることをやっているのなら、否定せずに長い目で応援してあげて下さいね。

 

 

この記事は、頭は「本の読み方」で磨かれる(三笠書房 茂木健一郎著)を元に秋田英明が書きました。

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