「ほめて育てる」は、実はNG!?意外と知らない、ダメなほめ方と良いほめ方
最近は、本屋に行ってもほめ方の本があふれていますし、ちまたでは教育といえば、ほめて育てることが大切だ、なんて言われることも多い。
しかし、ほめて育てるのは本当に間違ってないのだろうか。
うーん、そうは言っても反対に「お前はバカだ」とか、毎日けなして否定して育てるよりは良さそうな気もする。
筆者は、関西の地元で有名な進学塾に行っていたことがある。
当時は灘高合格全国No1でもあり、超スパルタ教育で有名な塾だ。
テストの点数が悪いと、「バカか貴様ら!外に出ろ!」といわれ、道路に一列に並ばされ、右から順に一人ずつビンタされるという、今では考えられないとんでもハップンな塾だったのだが・・・。
そんなスパルタ教育も、20年も経つとなかなか楽しい経験だと思えたり、そこでしか得られない経験もあったりしたなと思える部分もある。
要するに、一概にほめるだけが教育ではないと思ってしまうのだ。
「◯◯ちゃーん、よくデキたねー。うんうん」と甘やかしてばかりでも、ワガママな奴になってしまいそうじゃないですか?
そこで、今回注目したのが「ほめ方」。
どうやら、ほめ方も世の中では研究されているよう!色々研究されているものだ。
▼コレは知らなかった!ほめ方のコツ
『「やればできる!」の研究』(草思社 キャロル・S・ドゥエック)によれば、ほめ方1つで、こどもの才能や能力の伸び方が全く異なるというのだ。
あなたの場合はどうだろうか?
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子どもがテストで良い点をとったら、次のどちらの褒め方選びますか?
1)あなたは賢いねー!頭いいね!
2)よく頑張ったねー!努力したね!
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実は、たったこの2つの答え方の違いで、子どもの力は大きく左右されてしまうとのこと。
それは、次に自分が解けない問題と出会った時に表れる。
1の能力をほめられた子どもは、自分が解けない問題に出会うと、「自分は、能力がないんだ・・・」と、そのまま成績が落ちてしまうのに対して、2の努力をほめられた子どもは、「頑張りが足りなかったんだ!」と、努力して成績がどんどん上がる、という結果になった。
同じほめ方でも、努力をほめるのと能力をほめるのとでは、結果に雲泥の差を生んでしまうのだ!
人生は、大人になっても難しい問題はたくさん降り掛かってくる。
そのたびに、「自分は能力がないから・・・」と思ってしまう人と、「頑張れば何とかできる」と思える人では、後者の方が「生きる力」があると言えそうだ。
このメディアサイトのテーマでもある、子どもの生きる力を育てるためにも、ほめ方には注意が必要ですね。
ちなみに、努力をほめるときは、頑張った内容をできるだけ具体的にほめると、より効果的とのこと。
▼まとめ
1)褒め方一つで、子どもの生きる力を養える
2)能力ではなく、努力をほめる。
3)何をどう頑張ったか、努力した部分を具体的にほめる
この記事は、週刊東洋経済「教育の経済学」を参考に秋田英明が作成しました。
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